コミュニケーション・ブリッジプログラムとは?
あなたもブランド・ファシリテーターになれる!
「ブランド・ファシリテーター」とは、制作チームのファシリテーションをおこない、商品のポジショニングから具体的な製品化までをマネージメントする、これからの時代のクリエイティブのハブとして必要不可欠な人材です。
コミュニケーションブリッジプログラム(CBP)は、ブランド・ファシリテーター育成のため、デザイナーやクリエイターといった、主に「表現」を扱う人と、商品開発やマーケッター、そして最終的にサービスを受け取る消費者をつなぐ架け橋として考案された教育プログラムです。
CBPでは実際の製品を例にとりながら、その価値や魅力を最大限消費者に伝える表現をワークショップを通して実際に制作する方法を学びます。
※ファシリテーターとは、チームの合意形成や意思決定に向けてメンバーの議論をうまくナビゲートする役割りを担っており、現在注目されている参加型/協働型のプロジェクトでは中心的な役割りを果たします。
背景
多様な価値観が早いサイクルで変化する現代社会において、顧客のニーズにマッチした商品とサービスを届けるには、商品企画やマーケッターばかりではなく、商品の価値を目に見える表現に変換するクリエイターの存在は欠かせません。
しかしながら、商品開発やマーケッターが組織的にロジカルに動くのに比べて、クリエイターとはロジカルなコンセンサスが取りにくいことがあります。
また、プロジェクトごとに有機的にチームが組まれることも多く、ただ言われたものを作るだけではなく、チームをマネージメントする能力がクリエイターにも求められています。
特にWEB系のサービスなどの新しい分野では、職環境の変化に対して、クリエイターもマネージメント層も必要な教育やノウハウを持っている人が少なく、自分自身のスキル不足に気づいている人も少なくありません。
このような変化に対し、新しいクリエイティブの方法論では、個人ではなくグループの能力を活かし、直感だけではなく「論理的」な創造をおこないます。これにより、全体的な能力のボトムアップをはかり、個人だけではなくプロジェクトとしてのアウトプットの質を向上することが可能になります。
すでに、欧米の企業やデザインファームではすでに新しい形のクリエイティブメソッドが積極的に取り入れられています。教育の面でもスタンフォード大学のd-schoolなどで、コラボレーションベースの授業がおこなわれています。
解決すべき問題
クリエイターが感性だけに基づいた仕事をすると、マーケッターや商品開発、あるいは消費者との間で以下のような問題が発生します。
- クリエイターの制作意図を理解できない。
- 感性がニーズにマッチしていないと的外れなものが出来上がるが、クリエイターはそれについてうまく説明できない。
- 個人の知識や価値観に基づいているので、得意/不得意分野ができてしまう。
- 何度も修正が入ればそれだけ、コストがかさんでしまう。
しかし、こういった問題は、クリエイターだけに原因があるわけではありません。発注側(商品開発やマーケッターなど)にも問題がある場合があります。
- クリエイターが理解できるような形で発注できていない。
- クリエイターの制作過程を知らなすぎるため、想像力が働かない。
CBPによる問題解決
CBPではこのような問題を解決すべく、
- クリエイティブチームのファシリテーションの方法
- チームの知見を表現に活かす方法
- 表現のためのコンセプトをきちんと作る方法
- 直感だけでなく論理的なプロセスをもって表現を組み立てる方法
- クリエイターや商品開発者双方の立場を体験する
などを学びます。
これにより、クリエイターと商品開発/マーケッター双方からコミュニケーションの齟齬を取り除くことができるようになり、従来よりも早く、安く、良質のアウトプットを手に入れることができるようになります。
また、企業や社会人ばかりでなく、大学生や高校生でも実施可能なプログラムとなっおり、技術的なことばかりに偏重しない、より総合的な学習の一環としてご利用いただけるよう構成されています。